日本映画上映会「バラエティ」 / 2023年1月17日~2月28日 editore.miyata 6 March 2023

日本映画上映会「バラエティ」 / 2023年1月17日~2月28日

コアな映画ファンにも応える個性的な4作品と当館フィルム・ライブラリーに新しく追加された注目監督による2作品を当館講堂にて上映します。当館講堂にて毎週火・木曜日に上映。全作品ともに視聴無料、日本語音声、イタリア語または英語字幕付きです。

期間: 2023年1月17日(火)~2月28日(火)  火曜日及び木曜日18:00より上映開始
 ※プログラム予定は変更になる可能性があります。最新日程はウェブサイトをご確認ください。
会場: 当館講堂
入場無料、マスクの着用推奨


上映作品

1月17日(火) 18:00~ / 2月9日(木) 18:00~
三尺魂
加藤 悦生 監督
2017 / 93min

人生って打上花火のようなもの?
時を超えて展開する涙の人間模様。


巨大な花火を使った集団自殺のため集まった4人の男女。だが何故か爆発の度に集合前の時間に戻ってしまう。メンバーの一人が未来ある女子高生なのが原因と考えた残りの3人は、彼女に自殺をやめるよう説得するが…。


1月19日(木) 18:00~ / 2月7日(火) 18:00~
ぼくたちの家族
石井 裕也 監督
2014 / 117min

『舟を編む』が第86回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表に選ばれた石井裕也監督が、早見和真の同名小説を映画化。母の余命宣告によって崩壊の危機を迎えた家族が、奇蹟を信じて奮闘する様子を描く。

母・玲子(原田美枝子)に脳腫瘍が見つかった若菜家。さらに玲子のサラ金通いと父・克明(長塚京三)の多額のローンも発覚し、息子の浩介(妻夫木聡)と俊平(池松壮亮)は途方に暮れる。“悪あがき”をする家族が起こした思いがけない奇蹟とは…?


1月24日(火) 18:00~ / 2月16日(木) 18:00~
四月の永い夢
中川 龍太郎 監督
2017 / 93min

亡き恋人から届いた手紙――止まったままの私の「時」が動き出す

3年前に恋人を亡くした27歳の滝本初海。音楽教師を辞めたままの穏やかな日常は、亡くなった彼からの手紙をきっかけに動き出す。
元教え子との遭遇、染物工場で働く青年からの思いがけない告白。そして心の奥の小さな秘密。
――喪失感から緩やかに解放されていく初海の日々が紡がれる。

『愛の小さな歴史』『走れ、絶望に追いつかれない速さで』で東京国際映画祭への2年連続入選を最年少で果たした監督・中川龍太郎が手がける喪失と再生の物語。質の高い映画をグローバルに発信し続けている“Tokyo New Cinema”の最新作。


1月26日(木) 18:00~ / 2月14日(火) 18:00~
おもいで写眞
熊澤 尚人 監督
2021 / 110min

〈おもいで写真〉
それを撮ると、あなたの人生が眩しく輝き出す

東京でメイクアップアーティストになる夢に破れた音更結子は、たった一人の家族だった祖母が亡くなったのを機に故郷の富山へ帰ってくる。祖母の遺影がピンボケだったことに悔しい思いをした結子は、町役場で働く幼なじみの星野一郎から、お年寄りの遺影写真を撮る仕事を頼まれる。初めは「縁起でもない」と嫌がられたが、思い出の場所で写真を撮る〈おもいで写真〉という名前の企画に変えると、たちまち大人気に。100枚を達成したら写真展を開こうと張り切る結子と一郎を、写真を撮ることで毎日が生き生きと輝きだしたお年寄りたちも応援してくれる。

ところが、ある依頼人が結子に語った思い出が嘘だったとわかり、その後も謎に包まれた夫婦や、過去の秘密を抱えた男性からの依頼が舞い込む。怒って笑って時に涙しながらも、様々な人生の奥深さに触れて成長してゆく結子の毎日は、想像もしなかったドラマを奏でてゆく──。


1月31日(火) 18:00~ / 2月28日(木) 18:00~
人数の町
荒木 伸二 監督
2020 / 111min

出るのも入るのも自由だが
逃げることは出来ない「町」とは?

借金取りに追われ暴行を受けていた蒼山は、黄色いツナギを着たヒゲ面の男に助けられる。その男は蒼山に「居場所」を用意してやるという。蒼山のことを“デュード” と呼ぶその男に誘われ辿り着いた先は、ある奇妙な「町」だった。
「町」の住人はツナギを着た“チューター” たちに管理され、簡単な労働と引き換えに衣食住が保証される。それどころか「町」の社交場であるプールで繋がった者同士でセックスの快楽を貪ることも出来る。
ネットへの書き込み、別人を装っての選挙投票……。何のために? 誰のために? 住民たちは何も知らされず、何も深く考えずにそれらの労働を受け入れ、奇妙な「町」での時間は過ぎていく。
ある日、蒼山は新しい住人・紅子と出会う。彼女は行方不明になった妹をこの町に探しに来たのだという。ほかの住人達とは異なり思い詰めた様子の彼女を蒼山は気にかけるが……。


2月2日(木) 18:00~ / 2月21日(木) 18:00~
アイヌモシリ
福永 壮志 監督
2020 / 84min

2月2日(木) 上映時には、アイヌの無形文化遺産研究者チンツィア・カルツォラーリ氏(2020年度石橋財団・国際交流基金日本美術リサーチフェロー) による上映前トークを予定

記憶、時間、風土と結びー
ちかくてとおい、ぼくが住む町のお話

14歳の少年カントは、アイヌ民芸品店を営む母親のエミと北海道の阿寒湖畔のアイヌコタンで暮らしていた。北海道各地で定期的に開かれるアイヌの行事や、地元の踊りの練習に通い、自然にアイヌ文化に触れながら育ってきたカントだったが、一年前の父親の突然の死をきっかけにアイヌの活動に参加することをぴたりと止めてしまう。エミは、カントがアイヌ文化から離れていくことに戸惑いながらも、何かを無理強いすることはせずにカントをそっと見守っていた。 

 アイヌ文化と距離を置く一方で、カントは友人達と始めたバンドの練習に没頭し、翌年の中学校卒業後は高校進学のため故郷を離れることを予定していた。

亡き父親の友人で、アイヌコタンの中心的存在であるデボは、そんなカントの状況を不満に思っていた。デボは、カントを山での自給自足のキャンプに連れて行き、自然の中で育まれたアイヌの精神や文化について教えこもうとする。  デボが伝えようとすることに少しずつ理解を示すカントを見て喜ぶデボは、アイヌの精神世界を更に教え込もうと、密かに育てていた子熊の世話をカントに手伝わせるようになる。世話をする内に子熊への愛着を深めていくカント。しかし、デボは長年行われていない熊送りの儀式、イオマンテの復活のために子熊を 飼育していた。

ⒸAINU MOSIR LLC / Booster Project