ローマFL 上映会「タケコプターの年代 子供時代への7つの視点」 / 2022年6月9日~30日 editore.miyata 8 September 2022

ローマFL 上映会「タケコプターの年代 子供時代への7つの視点」 / 2022年6月9日~30日

当館フィルム・ライブラリー所蔵作品より、映画専門家のEnrico Azzano氏及びRaffaele Meale氏のキュレーションによる、子供時代をテーマとした7作品の上映会を行います。全作品ともに視聴無料、日本語音声・イタリア語字幕付きです。

期間: 2022年6月9日(木)~30日(木) 毎週木曜日及び金曜日、17:00より上映開始
会場: 当館講堂
入場無料、FFP2マスクの着用必須


上映予定作品

6月9日(木) 17:00~
おしん
冨樫 森 監督
2013 / 109min

エンリコ・アッザーノ氏及び
ラッファエーレ・メアーレ氏(映画専門家) による
上映前トークを予定

1907年の早春。7歳になったおしんは、父・作造の一存により、口減らしのため米一俵と引き換えに、奉公に出されることが決められていた。奉公先の材木店では、朝から夜まで働き詰めで女中頭・つねに厳しくしつけられる日々。ある日、店の財布から五十銭がなくなった時、濡れ衣を着せられ、祖母・なかから貰った五十銭を取り上げられてしまう。犯人にされたことに、たまらず中川材木店を飛び出してしまうおしん。猛吹雪の中、力尽き倒れたおしんは、脱走兵の俊作に助けられ、俊作から読み書きやハーモニカの吹き方、命の尊さや自らの意思で生きていくことの大切さを教えられる。やがて、春が来て、おしんの里帰りに同行した俊作は、憲兵に見つかり射殺されてしまう。死んだものと諦めていたおしんの帰宅を、ふじは、驚きと喜びで迎えてくれた。だが、依然、貧窮した暮らしぶりに、再び奉公に出るおしん。新たな奉公先である米問屋の加賀屋で、おしんはよく働き、大奥様のくにに可愛がられる。加賀屋の娘・加代とも友情を深め、加賀屋にとってかけがえのない存在になっていく。だが、初詣に出かけた時……。

6月10日(金) 17:00~
まってました転校生!
藤井 克彦 監督
1985 / 97min

下山明、小学校4年生。父は下山勘九郎一座の座長兼役者、母と姉も役者で、明も子役をしていた。一座は日本中を旅してまわっていたので、明が今度通うことになった荒川第二小学校は32回目の転校先だった。転校すると明は一番強そうなやつと喧嘩をすることにしていた。勝てばいじめられずにすむからだった。でも今度のクラスの悪ガキトリオの誠はすごく強いやつで、負けそうになっていたところを担任の松沢先生に止めてもらった。転校ばかりでよくいじめられた明は、いじめられっ子の文雄のことを放っておけず、いじめっ子の悪ガキトリオを文雄のアパートまで引っ張って行った。すると松沢先生が来て、文雄が作ったカレーライスを食べたり、みんなで銭湯に行って仲直りをさせてくれた。ある日、明がほのかに想いを寄せるひろみちゃんが学校に子犬を連れてきた。みんなで体育館の用具小屋に隠して飼っていたところ、用務員のおじさんに見つかって大騒ぎになってしまう。こんなこと、あんなことがあって、明はすっかりこのクラスを気に入るが、でもまたいつか転校する日がやって来る。その時は泣いちゃうかもしれないと明は思うのだった。

6月16日(木) 17:00~
ボクのおやじとボク
中原 俊 監督
1983 / 90min

小学5年生の山城達男の父親は植木職人で、仕事とお酒とカラオケが好きで、怒ると怖いカミナリオヤジだった。そんなオヤジがある日、家を建てると言い出した。家のどこかに小判の入った甕が隠されていると聞いた達男は、さっそく縁の下に潜り込んで探そうとする。だが、甕は見つからなかった。すると今度は急にオヤジが「家はやめたぞ!」と言い出した。春休みになり、達男が母に言われて探し物をしていたところ、宝物の甕を見つける。一人でそっと開けてみると古いノートが一冊入っているだけだった。そこへオヤジと喧嘩をして親戚の家へ行ったきりの葉子ねえさんがやってきた。達男は葉子ねえさんにノートの中身を読んでもらうが…。

6月17日(金) 17:00~
白い手
神山 征二郎 監督
1990 / 100min

千葉の外房に面した小さな港町に母親と二人で住んでいるマサルは小学5年生。ある日、このマサルのクラスに東京から転校生がやって来る。松井隆清と名乗るその少年は「かつやくきん」の病気の為、緊張するとウンコをもらしがちで、転校一日目からそれをしでかしてしまい、悪ガキたちは隆清にケツメドなるあだ名をつけるのだった。仲間と一緒になって隆清をからかったマサルだが、隆清の母から涙ながらに友達になってと頼まれ、マサルは仕方なく引き受けるのだった。翌朝、隆清と共に登校するマサルは、途中洋館の二階の窓から出ている白い手が気になっていた。そこには病気で寝たきりの少女がいるのだ。そして隆清もその少女に強い関心をよせる。

6月23日(木) 17:00~
夏のページ
及川 善弘 監督
1990 / 92min

夏。一平の心は子どもから少年への微妙なバランスで揺れていた。無二の親友、兵馬、太平洋もそれぞれの道を歩み始めている。そんな3人が慕っていた佐々先生が山で死んでから一年が経とうとしていた。一緒に山に登ろうと約束していたのに…。佐々先生への想いを胸に3人は夏の日の早朝、自転車で約束の明神岳へと向かった。道に迷いながらも力を合わせ、山道を登っていく。しかしあと少しというところで嵐に遭い、明神岳を目の前にして引き返さなくてはならなくなった。3人は途中で出逢った町田先生に助けてもらう。だが、避難していた洞窟で町田先生の奥さんの陣痛が始まってしまい、少年たちは出産と向かい合うことになる…。

6月24日(金) 17:00~
カッパの三平
平田 敏男 監督
1992 / 90min

おじいさんの十兵衛と山奥で暮らしている少年・三平。彼は来たる水泳大会にそなえ、川でこっそりと泳ぎの練習に励んでいた。学校でカッパと呼ばれている三平だったが、泳ぎに関してはまったくダメで急流にのみこまれてしまう。そんな三平が意識を取り戻すや、なんとそこはカッパの世界。カッパのガータローと仲良しになった三平は彼を連れて人間の世界へ戻る。二人は行方不明の三平のお母さんを探すため、妖怪たちが潜むという鬼首岳へ向かうが。

6月30日(木) 17:00~
学校の怪談
平山 秀幸 監督
1995 / 101min

いよいよ明日から夏休みという一学期の終業式の午後、2年生の美夏は絵の具を教室に忘れ、一人学校へ取りに戻った。美夏が道具箱を取って帰ろうとすると、サッカーボールがまるで美夏を誘うように旧校舎へと導いて行くのだった。その木造の旧校舎はすでに取り壊しが決定して立入禁止となっていて、しかもお化けが出ると噂されていた。美夏はそこの女子トイレで何者かに襲われてしまう。美夏の帰りが遅いのを心配した5年生の姉・亜樹は、彼女を探すためにやはり吸い寄せられるように旧校舎へと足を踏み込む。亜樹はそこで、いたずらしようと忍び込んでいた同級生の研輔と将太、4年生で双子の弟・一、6年生の香織たちと出会う。しかし転校して来たばかりでなにかと研輔とウマが合わない亜樹は、一人で妹を探そうとするのだが、やがて自分たちがいつの間にか旧校舎の中に閉じ込められてしまっていることに気づく。