国際交流基金(JF)は、日本映画の魅力を海外へ発信するプロジェクト「JFF(Japanese Film Festival)」の一環として、「オンライン日本映画祭 2022(JAPANESE FILM FESTIVAL ONLINE 2022)」を2022年2月14日〜2022年2月27日 の2週間にわたり世界25か国で一斉開催します。
はじめての試みとなった昨年度は、世界5大陸20か国で巡回開催。最新作からクラシックまで、30作品もの日本映画を無料配信し、世界中から累計で約21万回を超える作品視聴を記録しました。新型コロナウイルスの影響により対象国の多くで映画館の閉鎖が続いていたところ、バラエティに富んだラインナップや監督を招いてのインタビュー動画は好評を博し、オンラインを通じ、かつてない規模で世界中に日本映画を届けました。
2回目の開催となる今回は、日本映画を観る機会の少ない国々から、南アジアのネパール、バングラデシュや、南米のアルゼンチン、エクアドル、ペルー等を新たに加え、イタリアを含めた25か国で開催します。対象国の視聴者は、国際交流基金(JF)が運営する日本映画発信ウェブサイト「JFF+」上で、イタリア語を含む全15か国語の字幕付きの約20作品を無料で視聴可能です (日本国内からは作品視聴不可) 。今回イタリアでは、イタリア語字幕付きの19作品が無料で視聴可能です。
「オンライン日本映画祭 2022」では、最新作からクラシックまで、日本を堪能できる作品を取り揃えました。 2021年に日本で劇場公開され、大きな話題を集めた『すばらしき世界』や『あのこは貴族』、『サマーフィルムにのって』をはじめとする新作に加え、『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』や『ラーメンより大切なもの 東池袋大勝軒50年の秘密』といった日本文化を映し出すドキュメンタリー、日本映画が海外進出するきっかけになったとされる黒澤明監督の不朽の名作『羅生門』のほか、アニメーションでは吉浦康裕監督が手掛けた『イヴの時間 劇場版』『サカサマのパテマ』の2作品など、バラエティに富んだ日本映画をお届けします。
さらに映画祭期間中には、作品配信だけでなく、監督やキャストを招いたインタビュートークをはじめ、世界各国でさまざまなイベントも企画しています(詳細は後日映画祭ウェブページで発表)。どうぞご注目ください。
視聴者へ向けたメッセージ
コロナ禍の今、世界中で多くの人々が苦しみや悲しみ、孤独と戦っています。このような状況の中、JFFでは、日本映画が少しでも皆さんの気持ちを癒せるよう 、さまざまな作品の上映や配信を予定しています。今回、オンライン日本映画祭2022では最新作からクラシックまで20作品を選定しました。
四季折々の景観、見た目にも美しい色とりどりの日本食、伝統から現代へ変わりゆく社会、時空を越えた創造の世界など、さまざまな日本の世界を堪能してもらうことで、視聴者の皆さんの気持ちが少しでも晴れ、一人でも多くの人が、またいつの日か日本を訪れるという夢を持つきっかけとなれば嬉しく思います。
(許斐雅文/JFFプロデューサー)
配信作品ラインナップ
事業名称: オンライン日本映画祭2022(JAPANESE FILM FESTIVAL ONLINE 2022)
主催: 国際交流基金(JF)
共催: 国際交流基金(JF)の海外事務所及び日本国大使館
実施期間: 2022年2月14日 〜 2022年2月27日(2週間)(※1)
配信作品: 全20作品(予定)【 2022年1月 発表予定 】
配信媒体: 日本映画発信ウェブサイト「JFF+」(運営:国際交流基金)
https://jff.jpf.go.jp/jffonline2022/
視聴料: 無料(視聴に際してはユーザー登録が必要です。日本からの視聴はできません。)
開催国: 韓国、インドネシア、カンボジア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、インド、ネパール、バングラデシュ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、エクアドル、ペルー、イタリア、スペイン、ドイツ、ハンガリー、エジプト等(全25か国)
字幕言語: 英語、韓国語、インドネシア語、クメール語、タイ語、ベトナム語、マレー語、ミャンマー語、スペイン語(南米)、ポルトガル語、イタリア語、スペイン語(スペイン)、ドイツ語、ハンガリー語、アラビア語(全15言語)(※2)
※1 日程・プログラムの内容は予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
※2 字幕言語は最多15言語で、一部言語では英語以外の字幕がない作品もあります。
※3 国によって一部作品は配信対象外となります。
■本件関連資料 ロゴやメインビジュアル等の画像データはこちらよりダウンロードいただけます。
配信作品スチルについては、一部提供可能なものもございますので、掲載希望の場合はご連絡ください。
プレイベント配信(終了しました)
また、本映画祭に先駆け、2021年11月15日~21日の1週間、プレイベント配信を実施します。前回の配信ラインナップで視聴者から人気の高かった最新作『アイネクライネナハトムジーク』『ダンスウィズミー』『舟を編む』をはじめ、ストップモーションアニメーション作品『劇場版 ごん-GON, THE LITTLE FOX-』やドキュメンタリー『五島のトラさん』の5作品をアンコール配信します。詳しくは以下配信作品一覧をご覧ください。
2月開催の「オンライン日本映画祭 2022」の配信作品ラインナップは2022年1月に発表予定です。映画祭に関連した色々なイベントや日本映画ウェブサイト「JFF+」上での特集企画等、さまざまなアプローチで日本映画を発信します。
実施期間: 2021年11月15日 〜 2021年11月21日(1週間)
配信作品: 『アイネクライネナハトムジーク』、『ダンスウィズミー』、『劇場版 ごん-GON, THE LITTLE FOX-』、『五島のトラさん』、『舟を編む』(全5作品)(※3)
視聴はJAPANESE FILM FESTIVAL ONLINE 2022 サイト(イタリア)から