日本映画上映会「バラエティ」/ 2022年1月11日~2月3日 editore.miyata 21 December 2021

日本映画上映会「バラエティ」/ 2022年1月11日~2月3日

日本の地方を舞台に、食・伝統芸能・地域猫といった日本ならではのキーワードが特に光る、老いも若きも一緒に楽しめる作品を揃えました。
全作品ともに視聴無料、日本語音声・イタリア・英語字幕付きです。

期間: 2022年1月11日(火)~2月3日(木) 毎週火曜日及び木曜日、17:00より上映開始 (当館工事のため、第4回目は1月19日(水) に実施)
会場: 当館講堂
入場無料、オンライン(Eventbrite) にて事前座席予約可能(2022年1月5日(水)より予約開始)


上映予定作品

1月11日(火) 及び27日(木) 17:00~ 
今日も嫌がらせ弁当
塚本連平 監督
2019年/106分
(イタリア語・英語字幕)

シングルマザーのかおりは、自然と人情が豊かな八丈島で、次女の双葉と暮らしている。可愛い娘が高校
生となり反抗期に 突入、話しかけても 返事 すらしない 。かおりは娘の嫌がる“キャラ弁”を作り続けて逆襲するが、やがてそのお弁当は、母から娘への大切なメッセージへと変わっていく。
娘もまた「ウザい」とぼやきながらも、何かを受け取るように一口も残さず食べ続ける。
〈ラストの弁当〉にこめられた母からの最後のメッセージと、娘のこみ上げる想いに、誰もが胸を熱くす
る。

今日も嫌がらせ弁当 ©2019 “Bento Harassment ” Film Partners

1月13日(木) 及び25日(火) 17:00~ 
先生と迷い猫
深川栄洋 監督
2015年/107分
(イタリア語・英語字幕)

猫捜索の様子を描いたノンフィクションの書籍「迷子のミーちゃん~地域猫と商店街再生のものがたり~」を原案にした人間ドラマ。『神様のカルテ』の深川栄洋が監督を務める。
校長職を定年退職した森衣恭一(イッセー尾形)は、妻に先立たれひとり暮らし。ある日、堅物で偏屈な森衣のもとに、亡き妻が可愛がっていた野良猫・ミイがやってくる。ミイを追い払おうとしていたが、ミイが突然姿を見せなくなると、森衣は気になって探し始める。

先生と迷い猫 ©2015 The Headmaster and the Stray Cat Film Partners

1月18日(火) 及び2月3日(木) 17:00~ 
めんたいぴりり
江口カン 監督
2015年/115分
(イタリア語・英語字幕)

昭和30年代。戦後最大の引揚港でもあった福岡は戦争の傷跡を残したまま、復興を遂げようとしていた。
主人公・海野俊之は焼け跡となっていた中洲の一角に小さな食料品店「ふくのや」を立上げ、妻の千代子と営んでいた。博多の祭り<博多祇園山笠>に情熱を燃やし盛り上げてきた「山のぼせ」でもあった。
一方で俊之には山笠と並んで熱中しているものがあった。それは「めんたいこ」作り。
戦前、日本の統治下でもあった韓国の釜山で生まれ育った俊之は、当時の思い出の味「明卵漬 → ミョンランジョ」をヒントに明太子を作り出し、日々味の改良を重ねていたが、なかなか納得できる味に近づかず苦悩の毎日だった。
そんな時、俊之は息子・健一の同級生、英子の存在を知る。両親をなくし、親戚に引き取られていた彼女は遠足に行く為の新しい靴やリュックサックも買えないというのだ… 「映画 めんたいぴりり」では、ドラマと同様に、戦後の混乱期を乗り越え、経済は復興から成長へとシフトしていく「昭和」という時代の光と影を描きます。
「映画 めんたいぴりり」はドラマでは語りきれなかったエピソードも加え、福岡の代表的な惣菜として知られることに なった「辛子明太子」が出来上がるまでを「笑い」と「涙」を交えながら描いていきます。

めんたいぴりり ©2019 Mentai-piriri Production Committee

1月19日(水) 及び2月1日(火) 17:00~
高津川
錦織良成 監督
2020年/113分
(イタリア語・英語字幕)

斉藤学は山の上の牧場を経営している。歌舞伎の源流ともいわれる「神楽KAGURA」の舞いは地元の誇り。息子の竜也が神楽の稽古をさぼりがちなことから、多くの若者のように自分の息子もこの地を離れてしまうのではないかと心配している。そんな時、学の母校である小学校が閉校になることに。子供の数が減ってしまったことが原因だ。都会への若者の流出による人口減は、地方の大きな問題の一つ。それによって神楽だけでなく、日本独自の多くの伝統や技術の伝承の存続が危機的状況にある中、最後の運動会に卒業生を集め、各年代の同窓会を一斉に開こう、という話に。学はその同窓会に、東京で弁護士をする誠に、どうしても帰ってきて欲しいと訴える。
弁護士である誠に高津川上流のリゾート開発の話が進んでいることを相談する。地域の経済発展の起爆剤になると言う誠に学は反論、高津川のほとりに連れて行く。故郷を離れて久しい誠の眼前にはほとりに佇む父の姿が。そして誠は、学だけが知る、ある秘密を知らされることになる・・・。

高津川 ©2019 The Takatsu River Movie Partners